塾FCのスペシャリスト 今野篤ブログ
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フランチャイズ・ショー2012 取材レポート2
前回に引き続き、フランチャイズ・ショー2012 取材レポートを送ります。
エイサイ・コミュニケーション/学習塾 個別指導 英才個別学院

英才個別学院は、加盟金0、保証金0、生徒数20名になるまでロイヤルティ無料など、本格的個別指導塾として新しいフランチャイズモデルを提案する。家庭教師のめんどうみの良さと進学塾のノウハウを両立させ、小学生から大学受験生まで幅広い生徒に対応できる。
厳しいが定評ある加盟者研修とフォロー体制は必見。昨年のフランチャイズ新人賞FC本部。
拓人/個別指導塾 スクールIEほか

小・中・高校生を対象にした完全個別指導塾「スクールIE」のほか、英語で預かる学童保育/プリスクール/幼児保育の「KidsDuo」のFC事業を紹介。直営200校のノウハウをパッケージ化。独自の教育システム、低リスク・高収益の画期的なビジネスモデルを提案。
今年1000教室達成へ向けて始動。「スクールIE」「KidsDuo」ともに、お客の足は絶えなかった。
エデュケーション・ネットワークス/学習塾 個別学習のセルモ

他に類をみない全国の学校教科書準拠の最先端システムを体感できる。年収1千万円以上、人件費0円、完全週休2日制の個別学習塾が低資金で開校可能。2011年には200校を突破。時代が求め、全国で認められたセルモ。次代を担う塾経営で大きなビジネスの成功を。
あっという間に200教室を突破。そして300教室に。セルモの快進撃は止まることがない。
心地/学習塾 個別指導塾GRIP

子どもの自学自習力を育む個別指導塾GRIPと、その理念を支える仕組みを紹介。既存の塾では困難な「自立心の育成」に対して、それを促す専用教材などの各種ツールを展示。
新しいタイプの自立型個別指導FC。そのノウハウは、塾キャリア20年からきている。
学研エデュケーショナル/学習塾 学研CAIスクール Study Fun

学研CAIスクールの魅力。 ●効率的な経営のヒミツ:ITを利用した個別指導システム。 ●安定経営のヒミツ:小学生に強い個別指導。 ●高い指導効果のヒミツ:講師の質に左右されない。 ●開業資金を抑えるヒミツ:システムはレンタル方式。
もはや塾企業と言える学研。大手ならではのネットワークが大きな強み。
IBジャパン/学習塾・英会話スクール 個別指導塾 IB早稲田

完全担任制の個別指導学習塾「IB早稲田」、並びに安心の月謝制英会話スクール「アメリカンランゲージスクール」の各FC校及び上記2事業を併設した教育施設「IB早稲田ラーニングセンター」のFC校加盟者の募集。
英会話スクール併設型個別指導FC。元が英会話スクールということもあり、ネイティブ講師も後方支援!
東海出版/学習塾 個別指導学院ヒーローズ

「ヒーローズ」は日本の教育を改革するという志で学習塾を全国に展開している。画期的な個別学習塾として業界内で話題。最新マルチメディア教材を活用し、独自の指導システムを確立。生徒の成績向上はもちろん、人件費と教材費を抑え、安定した塾経営を。
昨年から一気に教室数を伸ばすヒーローズ。デジタル教材使う一方で、熱い想いを持つ理念型FCである。
今年の来場者数は、昨年よりも2,631名増となる31,214名だった。フランチャイズ協会のパビリオンも設置され、大いに盛り上がったフランチャイズ・ショーだった。来年も引き続き開催されるので、加盟希望者の方はじっくり腰を据えて望んで欲しい。
ある中小企業診断士の方は、「FCビジネスは劇薬である。使い方によっては毒薬にもなる」という。加盟の仕方を間違えると、大変な事態に陥るのは明白だ。大事なのは、『本部が好き・理念が合う』『本部に全て依存しない』こと。加盟理由が「儲けたいから」「教育に興味がない」だけの方は、塾FCに加盟することは避けたほうがよい。失敗することは確実だから。

また、来年お会いしましょう!
フランチャイズ・ショー2012 取材レポート1
「フランチャイズ・ショー2012」が開幕。昨年規模を25%上回り168社331小間の社会に役立つサービスを提供するFC本部などが、加盟店募集を目的に出展。塾関連FCも15社ほど出展し、これはサービス業の中で一番多い数だった。

入口には、今年設立40周年を迎える日本フランチャイズチェーン協会の大型パビリオンが。FCビジネスの歴史やコンビニやファーストフードのユニフォームなどが展示されていた。40年前たったの14チェーンから始まったFCビジネスは、今やチェーン数は1200を超え、末端売上高は21兆円台にもなった。
名学館/個別学習塾 名学館

学習が快適に行える環境作りをバックアップしている、同社オリジナル・特許取得済の「オリジナルデスク&チェアー」、そして同社代表佐藤の著書及びFCオーナー対象の大決起大会「全国大会」のDVDを展示。
徳育・人間教育に力を入れる同社らしく、理念に共鳴できる加盟者を募る。佐藤は3冊目の著書「わが子が勉強好きになる 4つのヒント」を発刊。
京進/学習塾 京進スクール・ワン

「京進スクール・ワン」は、創業36年、大証2部上場の「京進」が全国展開する個別指導塾。直営の個別指導部門で培った全ノウハウをパッケージ化し、2004年からフランチャイズ展開を開始。今回のショーでは、その「成功の秘策」を紹介。
スーパーバイザー(SV)は全員教室経験者。手厚いサポートで積極的にFC展開を進めていく。
ECC/ECCの個別指導塾 ベストワン
「ECCの個別指導塾ベストワン」は外国語教授を中心に信頼と実績のある、総合教育・生涯学習機関ECCの新ブランド。ECCの知名度やグループ力を活かした生徒・講師の獲得、成績向上のための教授法、そして最新の受験情報などを活用し塾経営ができる。
心地よい学習空間の提供と、理念を共有共感できる加盟者を募る。
コペル/幼児徳育教室 コペル

幼児徳育を感性と知性の融合である全脳教育により行う。多種大量の教材を毎月レンタルすることにより実現する子どもたちの目を輝かせ続けるショーのようなレッスンと保護者教育を通して、子どもたちを取り巻く家庭の、笑顔かがやく幸福な未来を目指している。
市場拡大中の幼児教育。今回のショーでもその注目度は高かった。
明光ネットワークジャパン/学習塾 個別指導 明光義塾

個別指導学習塾「明光義塾」FCオーナー募集。オーナーの90%以上が業界未経験者。全国2000教室、480名を開校へ導いた経験でサポート。教育業界での起業を目指している方々へ最大限バックアップ。また、初期投資を抑えられる新開業プランも好評実施中である。
サッカーFC展開も始めた同社。その勢いはとどまることを知らない。
個学舎/個別指導学習塾 個太郎塾

首都圏大手「市進グループ」の個別指導部門「個太郎塾」が、業界経験不問で「教室オーナー」を募集。今年度は、実際に教室運営サポートに当たっているスーパーバイザーに加え、映像授業コンテンツの担当者も同席。首都圏外の地方加盟者も広く募る。
Web授業講座ウイングネットに続き、個別専用デジタルコンテンツのウィング個太郎が登場。
TRGネットワーク/個別指導塾 トライプラス

「家庭教師のトライ」のノウハウをパッケージ化し、教育業界未経験の方でも「できる」個別指導塾を全国展開している。展示会では、他にはないトライ独自の加盟店支援システム、過去の出店例の紹介等を行う。個別に資金面の相談や物件活用の相談も承る。
10万人に及ぶ講師登録者を強みに、個別指導に乗り込む。
デジタル教材で広がるフランチャイズ展開
デジタル教材を積極的に使い、個別指導塾のフランチャイズ展開が加速している。集団指導大手の個太郎塾(個学舎)、城南コベッツ(城南進学研究社)などは、長年培ってきた教務ノウハウをデジタルコンテンツ化。講師による通常授業とデジタルの映像授業を組み合わせて、ひとつの授業を構築した。
また、ここ数年で設立された新興FC塾に勢いがある。個別学習のセルモ(エデュケーション・ネットワークス)、個別指導学院ヒーローズ(東海出版)、桜花塾(タグナル)、個別指導GRIP(心地)などは、講師不要のデジタル教材を導入し、自塾のシステムに組み込んでFCパッケージ化している。講師人件費がかからず、省スペースで運営できる結果、ローコスト運営が可能になり、かつてない低価格な授業料体系や加盟パッケージをつくることができた。
どちらのタイプの教室数は伸びており、ここでもデジタル教材のパワーを測り知ることができる。
(月刊私塾界2011年12月号 デジタル教育特集)

【FC塾最前線】第4回 最新の加盟モデルが巻き起こす 加盟希望者の激しい争奪戦
主な個別指導FCの加盟にかかる、初期導入費用を一覧(表)にした。今や加盟に必要なコストは、完全に二極化したといえよう。大手老舗系は、多彩なパッケージや本部機能、そして、何よりもブランド力がある。その強みと引き換えに、どうしても開業資金は高くなりがちだ。この金額は個人起業家の誰もが手を出せる範疇を超えており、実際に大手は、力のあるオーナーによるFC内でのドミナント展開やM&Aによる企業買収をはじめ、法人からの加盟獲得にシフトしつつある。
そんな大手に対抗するのが、小資本で開業できるシステムを武器に参入した新興企業だ。とにかく、これらの企業は、随所で既存のFC本部とは対極のシステムを取る。加盟金は元より、FC本部にとっては聖域とも言えるロイヤリティの減額にも着手している。本部、教室のあらゆる部分でコストを削減し、ビジネスモデルの変革を遂げている。若い会社ゆえに、人件費や固定費が低く抑えられ、身軽な企業体質やITの進化が、急激にこのビジネスモデルを成長させたのだ。
しかし小資本のFC本部が台頭してくると、いくつかの問題が起こるとも考えられる。一つは加盟の敷居が低くなり、今まで以上に多種多様な加盟希望者が出てくることだ。必ずとは言えないが、教室展開スピードと加盟者の質は、トレードオフの関係にあると言ってもよかろう。誰もができると言っても、ある程度の資金と前職までに培った何らかのスキル、そして経営者としての力と、子どもの教育に対する志があって初めて、塾は成り立つ。残念ながら、全ての加盟希望者が、この前提をクリアしているとは言えないのが事実だろう。また、教室が増えれば、地域での競争が激化し、経営難に陥る教室が増えることだ。
これらの問題は、コンビニなどの異業種のFCで既に起きていることで、まさに塾でも同じことが起こりかねない。小さなFC本部には未知の可能性が秘められてはいるが、大手に比べると経営基盤が脆弱であり、急激な成長に本部機能の構築が追いつかないなど、危惧する点は多い。
そもそも塾に限らず、FCはビジネス的に熟成にはまだまだ程遠く、厳密には取り締まる法律すらない。「法廷開示書」の不備、また、本部にとって有利なビジネス構造など、課題は山積みだ。しかし、日本経済が不況の昨今、過去の例から見ても、FC塾が世間から見て有望なビジネスと捉えられていることは間違いないようだ。
主な個別指導 FC の契約条件(2011.2現在)

【FC塾最前線】第3回 四つのFC塾モデルの展開状況
小資本開業とデジタル教材で、一気に教室数を伸ばす新興グループ
新興グループは、雨後の竹の子のようにここ数年で加速度的に増えた。個別指導のセルモやSSS進学教室をはじめ、フィスゼミ(㈱学凛社、中野耕治代表、東京都国分寺市)、個別指導ヒーローズ(東海出版㈱、鈴木克美社長、浜松市中区)、英才個別指導学院(㈱エイサイ・コミュニケーション、今本雅裕代表、川崎市中区)などが続く。新興の多くが小資本開業、デジタル教材のいずれか、もしくは両方を採択している。
この背景には前述の通り、個別指導のシェアが年々上昇していること、そこに定年退職や早期退職者層の個人起業家をターゲットに、小資本で開業できるFC本部が増えていることがある。実際に多くの新興FCは、加盟初期コストが低く、大手の半額以下、加盟モデルによっては数分の一になるケースも珍しくない。
小資本モデルは、教室の大きさも一〇坪程度、本部による備品や広告宣伝の縛りも弱く、かつデジタル教材を活用することで、人件費を大幅にカットすることにより、運営コストが低く抑えられる。結果、損益分岐点となる生徒数は、一〇人程度まで下がり、低い売上でも利益が出やすい仕組みになっている。
また、教室の規模に応じたマーケットを考えると、既存の個別指導に比べて格段に小さなマーケットになる。これを「マイクロマーケット」と名付けたい。マイクロマーケットは、学区一校分でひとつのマーケットを形成するから、町内のあちこちに教室を展開できる計算になる。今後、この細分化されたマイクロマーケットを舞台に、戦いの火蓋が切られることは間違いないだろう。
いよいよ動き出した集団指導塾各社
集団グループは、豊富な資本を背景に個別指導教室展開を図っている。個太郎塾、城南コベッツ、京進スクール・ワンのように一〇〇教室規模の企業が増えてきた。授業研究熱心な集団指導塾らしく、教務システムに力を入れているケースが多い。しかし集客面では、老舗グループや勢いのある新興グループの水準には達していない教室も見られる。これは企業として、主力事業である集団指導に資本や人材を集中してきた歴史があると考えられる。ただし、ここ数年はこの傾向も薄れ、個別部門に力を入れる集団指導塾が増えてきた。個別指導FC部門の売上が前期比で一五〇%超の企業もあるように、実際に多くの集団指導塾の個別指導FC部門の収益は伸びている。
対象年齢層を広げる異業種FC
異業種グループでは、ナガセが映像授業の老舗として「東進衛星予備校」を展開してきたほか、小学校英語導入に合わせ、東進こども英語塾を全国二万二千教室をめざして展開中。また、㈱日能研関東と㈱河合塾進学研究社(河合塾グループ)による共同出資により設立された、「学習教室ガウディア」。これらのパッケージの対象は、小学生や幼児といった、いわゆる今までの個別指導では対象になり難かった生徒層である。ECCは、自宅に居ながらオンラインで授業が受けられるウェブ中学生個別指導を開始した。
さらなる拡大に向けて老舗グループの次の一手は
老舗グループは、教室展開においては全国を網羅することを前提にしている企業が多いなか、明光義塾やスクールIEのように、グローバルに海外展開を行う企業も出てきた。同時に、新商品やサービスの開発も活発である。個別指導のトップランナーである明光義塾は、早稲田アカデミー(㈱早稲田アカデミー、瀧本司社長、東京都豊島区)と、進学実績を重視する個別指導「早稲田アカデミー個別進学館」のFC展開を予定しているほか、「明光キッズ」ブランドで学童保育併設型の教室展開や、昨年12月には米国のアート教育プログラム「アブラカ ドゥードル」の国内FC権の譲り受けることが決まっている。
スクールIEは、英会話や幼児教室、英語による学童保育の併設に加えて、自分力を高める商品を開発しサービスの向上を図る。ITTO個別指導学院のジー・エデュケーションは、リーダーシップ開発講座の7つの習慣や英会話のNOVAを組み合わせた「みやび個別指導学院」や、講師も生徒も女性に限定した個別指導塾「すみれ個別指導学院」の展開を昨年から開始している。グリーンシート銘柄の名学館は、名学館EXCELの展開や、ガウディアの導入を始めている。ペガサス、学研CAIの両社は、デジタル教材が脚光を浴びる前からPCを使った自立学習教室を展開してきた。
このように、大手を中心にこれまで培ったFCのノウハウを元に、新パッケージの開発や構築を精力的に行っていることが垣間見える。さらに、現在の成熟した市場から、新たなステージに向かって飛び出そうとしているとしている兆候ととることもできるだろう。
低資本で開業できることを武器に増え続ける新興グループ。様々なパッケージで参入する異業種グループ。潤沢な資本を持って追いかける集団グループ。そして彼らを迎え撃つ老舗グループ。現在のFC塾市場には、そんな構図が浮き彫りになっている。
(次回では各社の新戦略について考察してみる)
【FC塾最前線】第2回 四つのFC塾モデルと今後の展開
昨年、筆者が行った調査によると、教育サービスのFC展開をしている企業は、学習塾五五社と習い事二二社、合わせて七七社にのぼる。そのパッケージは、個別指導、学習教室、予備校、幼児教育、英会話、英語教室、PC教室、学童など多岐に及ぶ。そこで、現在ある主なFC塾のモデルを大きく四つのグループに分けて、図1に整理してみた。
昨年から一気に教室数を伸ばしているのは、個別指導のセルモ(法人名:エデュケーションネットワークス㈱、石田信夫代表、大阪市東淀川区)やSSS進学教室(法人名:㈱サンマエデューション、田中健一社長、京都府八幡市)など新規に参入する「新興グループ」で、どの企業もこれまでにない方法で、既存のFCと一線を画すビジネスモデルで展開を進めている。東進衛星予備校(法人名:㈱ナガセ、永瀬昭幸社長、東京都武蔵野市)、トライプラス(法人名:㈱TRGネットワーク、森山真有社長、東京都千代田区)やECCベストワン(法人名:㈱ECC、山口勝美代表、大阪府北区)など、塾以外の業種から参入してくる異業種グループは、自社のコンテンツやノウハウを、巧みに塾用のFCパッケージに切り換えて業界に切り込んできている。
個太郎塾(法人名:㈱個学舎、田代英壽社長、東京都文京区)、城南コベッツ(法人名:㈱城南進学研究社、下村勝己社長、川崎市川崎区)、京進スクール・ワン(法人名:㈱京進、白川寛治社長、京都市下京区)などの集団指導塾から参入する「集団グループ」は、企業規模を背景に、順調に教室数を伸ばし続けている。
明光義塾(法人名:㈱明光ネットワークジャパン、渡邉弘毅社長、東京都新宿区)、ITTO個別指導学院(法人名:㈱ジー・エデュケーション、小野誉之社長、愛知)、スクールIE(法人名:㈱拓人、松田正男社長、東京都中央区)、名学館(法人名:㈱名学館、佐藤剛司社長、東京都港区)、ペガサス(法人名:㈱ペガサスプランニング、田中俊英代表、福岡市博多区)、学研CAI(法人名:㈱学研エデュケーショナル、福住一彦社長、東京都品川区)などの「老舗グループ」は、これまで培ってきたノウハウを活かし、次世代のFCビジネスモデルの構築に着手している。
(次回に続く)

【FC塾最前線】第1回 個別指導を中心に高まるFCのシェア
明光義塾や東進衛星予備校から始まった塾のフランチャイズ(以下FC)も、今や急激に増え続け、FC塾がない町を探すのが難しいと言っても過言ではない。ところによってはコンビニと数を競うほどである。それもそのはず、今回の調査によると、FC塾を展開している企業は八〇社あまり、その教室数は八、〇〇〇以上になった。
総務省の事業所・企業統計によれば、学習塾の教室数は約五万であるから、全学習塾教室数の約二割近くがFC教室になる計算だ。『学習塾白書2011─2012』によれば、学習塾全体の業界売上規模は一兆三、〇二〇億円だから、学習塾FC市場規模は約二、六〇〇億円になる。
学習塾の全教室数においては、ここ一五年間五万前後で横ばい状態が続いているが、FC塾教室数は年々増加している。これは個別指導専門でFC展開する企業に加えて、集団指導塾や異業種、新興企業からの参入が相次いだからだ。
個別指導のシェアは、06年の学習塾白書、個別指導調査開始以来増え続け、昨年は四一・二四%まで上昇した。少子化に伴うライフスタイルの変化と共に、教育に対する価値観が変わってきたことが原因だ。更に、ここ数年で一気に増えた小資本で開業できる個別指導FCの台頭もあって、この傾向はしばらく続くものだと思われる。また、小学校への英語授業導入、IT技術によるデジタル教材の進化、学童保育への民間参入など、FC塾展開は個別指導に限ったことではなくなってきた。
本特集では、現在のFC塾市場トレンドを追うとともに、一体いまFC塾業界で何が起きているのか、取材を通して徹底検証したみた。
(次回に続く)

【FC塾最前線】 -ビジネスモデルに変化あり!-
ここ数年で一気に増えたFC(フランチャイズ)塾。その中でも個別指導の勢いはすさまじい。
現在、30以上の塾で個別指導のFC展開をしている。各社、加盟者獲得に向け、商品やサービスはもちろんのこと、ビジネスモデルの差異化に入っている。変わりゆくFC塾、その中でも個別指導を徹底取材。群雄割拠に入った個別指導FCを比較し、今後の動向とその先にある問題に迫ってみた。
(月刊私塾界3月号)

2010個別指導FC塾ランキング
私塾界3月号の特集『FC塾最前線、ビジネスモデルに変化あり!』に先駆けて、2010年度の個別指導FC塾のランキングをまとめてみた。今回対象とした企業は41社、ランキング項目は「企業売上高規模」「教室数」「年間教室展開数」「FC教室比率」の4つである。
なお、データは筆者が担当した『2010−2011学習塾白書「FC塾の現状」』から引用した。

企業売上高規模は、売上高350億円超のECCベストワン展開するECCが断トツの1位。2位は個別指導Axis のワオ・コーポレーション、3位に個別指導FC王者、明光義塾の明光ネットワークジャパン。以下、京進スクール・ワンの京進、スクールIEの拓人が続く。なお、売上高を公開していない企業は掲載していない。
個別専門の明光を差し置いて、異業種と集団指導からの参入企業が1,2位となった。個別指導FC に参入する企業が後を絶たないことから、この傾向はしばらく続くと思われる。

教室数は、約1900教室の明光義塾が他を寄せ付けない。圧倒的な強さだ。2位以下は、ITTO個別指導学院のジー・エデュケーション、関塾、スクールIEが続く。
既存のFCモデルだと、全国展開して2500教室あたりが限界値だろう。しかし、この壁を打ち破る新しい形のビジネスが続々と誕生している。一例をあげると、既存の教室よりも一回りもふた回りも小さく、より小さな商圏を対象として教室展開するモデル、既存の教室に塾以外の付加価値のあるパッケージ(英語教室や学習教室など)を併設導入するモデル、そして海外に飛び出して教室展開するケース。大きく分けてこの3パターンが、現在のトレンドになりつつある。

年間教室展開数も、年間約70教室出展している明光義塾が強い。しかし、個別指導FCの競争は激化しており、2位のITTO個別指導学院がかなり肉薄している。同社はがんばる学園から始まり、ITTO個別指導学院、NOVAを併設したみやび個別指導学院、女性専用のすみれ個別指導学院と続々と新たなブランドを立ち上げている。
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FC教室比率は、SANSTEP進学ゼミの教育進学会、ペガサス、早稲田育英ゼミナール、学研CAIスクール、個別指導のセルモあたりが、ほぼ100%FC教室だ。各企業の平均値はや67.7%だった。ただし、FCと直営教室を分けて公開している企業が約半数であったことを踏まえると、この数値はまだまだ上がると思われる。
どうやら個別指導FC展開する企業の多くが、FC教室展開戦略をとっている。これはなにも塾に限ったことでなく、大手コンビニのFC店比率は約90%前後、マクドナルドは約70%程度(現在、直営店からFC店へ転換中)と、やはりFCの方が比率が高い。
「FC教室展開戦略」は財務体質の強化、「直営教室展開」は売上増と、そもそも戦略の意味合いが違う。各企業にとってそれぞれ、FC教室比率の適正値があるはずだ。ちなみに明光義塾は約90%であった。
FC&起業・独立フェア2010、塾9社出展
10/18−19に、東京池袋のサンシャインにて「フランチャイズ&起業・独立フェア2010」が開催され、学習塾は9社が出展した。
今回新たに塾FCに加わったのが、学凛社が展開するフィスゼミ。同社は2003年に設立し、翌年からファインズを立ち上げた。開校2年目には読売ウィークリー「首都圏合格力ランキング」において中学入試で5位、高校入試でも第6位にランキングされ、教務力の高さを実証。
昨年より本格的に、「集団」「個別」「映像」を組み合わせたハイブリッド型FC塾フィスゼミの展開を開始した。









