2010年6月
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塾の開業方法は?
先般、なにげなく「Yahoo!知恵袋」を眺めていたら、興味深い質問・回答が寄せられていた。詳しくは以下のサイトをご覧いただきたいが、集団指導の塾を開業したいというtainetsuさんの質問に、同じく塾開業を計画しているkkk_jkrt_888さんが答えているものだ。
・塾の開業方法は?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1214179937
ベストアンサーに選ばれただけあって、kkk_jkrt_888さんの回答は的を射ている。
一昔前と違っていま、普通の個人が小規模の塾を開業しても直ちに数十名の塾生を集めることは難しい。3月あるいは7月の募集シーズンに、2万枚のチラシを3週連続して折り込んでも、集まってくるのは最大でも7、8名、場合によったら2、3名というところだろう。集団指導塾であれ個別指導塾であれ、それはほとんど変わらない。
例外があるとすれば、地域のトップ塾でバリバリやっていた講師が円満退社して、独立開業したときだけかもしれない。この場合は、前職時代の卒塾生あるいは在塾生の保護者・生徒の支援があるので、もう少しは期待できる。
が、いずれにしても開業当初の数か月から1年は営業赤字が出ることは間違いない。塾を始めようとする方は、その間の運営資金と生活費をどう工面するか、あらかじめ十分に考えておかなければなるまい。(ただし、塾は在庫がほとんど不要な上に原則現金の前払いで受講料をいただけるので、さほど多額の運営資金は必要ない。生活を切り詰めれば何とかなるし、事実、多くの塾長たちがそうしてやってきている)。
ところで問題は、ようやく集まった数名の塾生をどう育てていくかである。
塾は「農業」に似ている。わずか数名の塾生とその保護者という「種」にどれだけていねいに水や肥料を与え、出てきた「若芽」にどれだけ手をかけて、大事に育てていくかで将来が決まる。ビジネスであるから、受験などの目的達成を目指すのは当然だが、万一それに失敗しても保護者と生徒が「お世話になりました」「ありがとうございました」と礼を述べに来るくらいまで手をかけて、初めて成功が見えてくる。
余談になるがその意味で、妙な特典や大安売りを材料に、電話やファックスやメールで掻き集めるだけ集めたあげく、ぼろぼろコボしていくやり方はあまりお勧めできない。あれは「狩り」と同じであり、われわれのビジネスとは無縁の手法というべきだろう。
30年前、40年前に開業して成功した塾長たちの話を伺うと、10人中10人が開業当初の塾生の顔と名前と成績と進学した学校、さらにはその保護者の顔をいまでもしっかり覚えているという。それくらい手をかけたわけである。忘れずにお手本としていただきたい。







